研究課題
若手研究(B)
老齢BALB/cマウスへのSARSコロナウイルス(SARS-CoV)の感染では、感染6日から9日後にかけて急激なウイルス排除と肺炎の発症が見られる。一方、免疫不全マウスであるSCIDマウスでは、肺炎を発症することなく、持続感染化した。よって、獲得免疫がウイルス排除とともに肺炎発症に寄与していることが示唆された。そこで、老齢BALB/cマウスへの特異的抗体投与によるCD4^+細胞及びCD8+細胞の枯渇実験とSCID マウスへの老齢BALB/cマウスの脾細胞の養子移入実験を行ない、SARS-CoV感染後の肺炎への影響を解析した。その結果、肺炎発症には体細胞からのサイトカイン等の液性因子の産生とリンパ球以外の免疫担当細胞群が関与していることが示唆された。
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International Journal of Immunopathology and Pharmacology 23
ページ: 165-177
医薬ジャーナル社・化学療法の領域 25
ページ: 47-55
http://www.rinshoken.or.jp/MCB/index.html