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2009 年度 実績報告書

地域保健医療福祉計画の策定・評価における地理情報システムの応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21790491
研究機関弘前大学

研究代表者

大場 久照  弘前大学, 大学院・保健学研究科, 助教 (50419222)

キーワード地理情報システム / 保健医療福祉計画 / 受療動向 / 地域包括ケア / 地域偏在
研究概要

1.2006年青森県医療機能調査、2005年国勢調査および地勢のデータを地理情報システム(ArcView 9.3, ESRI Japan)を用いて統合データベースを作成し、受療動向および医療機能の分析・評価のための基盤システムの構築を行った。
2.2001年と2006年の青森県受療動向調査結果を用いて各年の一般病床の入院に関わる受療動向を二次医療圏を単位として比較評価した。受療動向の分析指標には受療の地域選好度を測る移動選好指数MPI(大場、2008)を用いた。以下に解析結果を示す。(1)津軽地域:入院流出圏(MPI≧100)は2001年はなく2006年には青森地域が該当した。入院流入圏(MPI≧100)は、2001年では西北五地域(MPI=539)、下北地域、青森地域であったが、2006年には西北五地域と青森地域となりMPI値が約1.5倍上昇した。(2)八戸地域:入院流出圏は、2001年は上十三地域であったが、2006年には該当医療圏はなかった。入院流入圏は、2001年は上十三地域(MPI=635)と下北地域であったが、2006年には上十三地域(MPI=602)のみとなった。(3)青森地域:入院流出圏は両年とも津軽地域であった。入院流入圏は、2001年は下北地域(MPI=402)、西北五地域(MPI=258)、上十三地域(MPI=231)であったが、2006年にはそれら3医療圏に加え津軽地域が該当し、西北五地域のMPI値が1.8倍上昇した。(4)西北五地域:入院流出圏は両年ともなかった。入院流出圏は両年とも津軽地域と青森地域が該当し、2006年のMPI値は2001年と比べ約1.5倍上昇していた。(5)上十三地域:入院流出圏は両年ともに八戸地域、青森地域、下北地域でMPI値も概ね同様の値を示した。入院流入圏は、2001年は八戸地域と下北地域であったが、2006年では下北地域のみとなった。(6)下北地域:入院流出圏は2001年の0医療圏(青森、津軽、上十三、八戸)から2006年には2医療圏(青森、上十三)へと減少した。入院流入圏は両年ともに上十三地域であった。これらの結果より、2006年の受療動向は都市部への医療機能の集中化や自治体病院の機能低下などの影響が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Measuring the inequalities in radiotherapy health resources in Japan A comparison of the Hokkaido-Tohoku and Tokyo districts2010

    • 著者名/発表者名
      Hisateru Ohba, et al
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Radiology Vol.28

      ページ: 20-26

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 一対比較法を用いた保護者の小児救急医療機関の選好度の分析2009

    • 著者名/発表者名
      谷川琢海、大場久照, 他
    • 雑誌名

      日本医療・病院管理学会誌 46巻

      ページ: 231-239

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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