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2010 年度 実績報告書

病院向け自動点訳プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21790497
研究機関神戸大学

研究代表者

菅野 亜紀  神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (20457039)

キーワード点字 / 自動点訳 / 医療文書 / 病院 / 辞書 / 自然言語処理
研究概要

本研究予算で研究開発に取り組んでいる自動点字翻訳プログラムのeBrailleには、新聞記事と比較して病名や薬剤名などを含む医療関連の文書での点訳精度が低下する問題を有している。そこで、医療文書の点訳精度の向上を目的に、eBrailleが使用する辞書の調査、およびeBrailleに組み込み可能な新辞書の研究開発を行った。これらはいずれも研究に、自然言語処理技術を応用した。具体的には、(1)自動点訳プログラムで使用する辞書の統合、(2)プログラム開発用コーパスの作成、(3)統計的学習モデルの作成、を実施した。
辞書は、医療用語8170語と東洋医学用語17290語を追加して統合した。その際、医療用には医療用語のみ追加、東洋医学文献用には東洋医学用語のみ追加、更には比較検証用として両用語を全て追加したものも作成した。
プログラム開発用コーパスは、今年度は1115文分を追加で完成させた。これを用いて点訳精度を解析したところ、eBrailleの点訳精度が最も高いことが示された。また、648文からなる統計的学習モデルの学習コーパスを作成し、分かち書き精度解析の予備実験を行なった。その結果、統計的学習モデルでは仮名2文字(2モーラ)で区切る複合名詞の分かち書き精度が高いことが示唆された。
なお特筆すべきこととして、eBrailleは財団法人日本産業デザイン振興会が主催しているグッドデザイン賞(平成22年度)を受賞した。前年度には、兵庫グッドデザイン「ユニバーサルデザイン賞」に選ばれており、二年連続で大きな賞を受賞したことになる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] eBraille : A web based translation program for Japanese text to Braille2010

    • 著者名/発表者名
      Aki Sugano
    • 雑誌名

      Internet Research

      巻: VOL.20, NO.5 ページ: 582-592

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 統計的学習モデルによる分かち書き解析器の自動点訳での有効性の解析2010

    • 著者名/発表者名
      菅野亜紀
    • 雑誌名

      信学技報(電子情報通信学会技術研究報告)

      巻: 第109巻・第467号 ページ: 5-8

  • [学会発表] eBraille:日本語自動点訳プログラムと英英点字翻訳プログラム2010

    • 著者名/発表者名
      高岡裕
    • 学会等名
      HCGシンポジウム2010
    • 発表場所
      宮崎フェニックスシーガイアリゾート(宮崎県)
    • 年月日
      2010-12-17
  • [学会発表] 統計的学習モデルに分類器を組み合せた自動点字翻訳プログラムの分かち書き精度の解析2010

    • 著者名/発表者名
      菅野亜紀
    • 学会等名
      HCGシンポジウム2010
    • 発表場所
      宮崎フェニックスシーガイアリゾート(宮崎県)
    • 年月日
      2010-12-17
  • [学会発表] 辞書の語彙構成と点訳精度の解析2010

    • 著者名/発表者名
      菅野亜紀
    • 学会等名
      電子情報通信学会第53回福祉情報工学研究会
    • 発表場所
      新潟大学駅南キャンパスときめいと(新潟県)
    • 年月日
      2010-05-21
  • [備考]

    • URL

      http://ebraille.med.kobe-u.ac.jp/

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公開日: 2013-06-26  

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