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2010 年度 実績報告書

医師-看護師、看護師-介護職の臨床判断と協働関係のあり方

研究課題

研究課題/領域番号 21790507
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

山岸 まなほ  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (10379894)

キーワード多職種協働 / 臨床判断 / スキルミックス / 実践範囲 / 看護師 / 介護職 / 看護学 / 社会医学
研究概要

本研究課題の目的は医師-看護師、看護師-介護職の臨床判断の実態と連携状況を明らかにし、効率が良く質の高い保健医療ケアを提供するためには、同じ業務を分担する各職種がどのように臨床判断を分担し協働すればよいかを明らかにすることである。21年度は米国NPにインタビューを実施し、米国NPの職域確立について現状を知ることができた。22年度は、国内での観察とインタビューによる2施設での調査と質問紙による実態調査を実施した。質問紙は400施設に発送したが震災のため回収が遅れ5月に分析予定である。
22年度までに得られた主要な結果は、同じ業務を分担する職種の協働の促進要因が示されたことであり、これらに働きかけることにより、各資格の範囲で実施可能なケアを最大限提供し患者ケアの質を向上することができると考える。23年度は、得られた知見を基に教育プログラムを作成し介入効果を評価する予定である。
1.臨床判断:2施設(ICU病棟・療養型病床)にて、観察とインタビューを実施した。臨床判断の過程は、看護師と医師、介護職と看護師は類似していると推測された。臨床判断の3側面「最善の知識と技術の活用」「統合力の活用」「判断結果の振り返りと判断材料の探究」は、看護師・介護職においても重視され実行されていた。臨床判断の範囲は、医師からのデータ収集が必要であり本調査デザインでは明示が難しいことが判明したため、以後の調査は同じ業務を分担する職種の協働に着目した。
2.同じ業務を分担する職種の協働:同2施設(外科病棟・療養型病床)にて、観察とインタビューを実施した。(1)主要なカテゴリーは、看護師-医師と介護職-看護師に共通し協働の促進要因は資格・経験を超えて共通することが示唆された。(2)看護師-医師より介護職-看護師の役割の格差が大きく、介護職の役割拡大により、職業継続・ケアの質に良い効果が得られる可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 上級実践職とのより良い協働に関連する要因-日本のチームリーダー看護師とベテラン介護職へのインタビューより-2011

    • 著者名/発表者名
      山岸まなほ、國江慶子、青木雅子
    • 学会等名
      第6回国際医療福祉大学看護研究発表会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2011-02-26
  • [学会発表] 看護師が医師との協働スキルを獲得する過程2010

    • 著者名/発表者名
      山岸まなほ、國江慶子
    • 学会等名
      第14回日本看護管理学会
    • 年月日
      20100000
  • [学会発表] 米国ナースプラクティショナーの職域確立についての考え2010

    • 著者名/発表者名
      山岸まなほ
    • 学会等名
      第30回日本看護科学学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2010-12-04

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公開日: 2012-07-19  

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