研究課題
若手研究(B)
関節リウマチにおける脳血管内皮障害は、脳梗塞の発症リスクを上昇させ、また、血液脳関門(BBB)機能の脆弱化による治療薬物の中枢有害作用発現の危険因子ともなる。そこで、関節リウマチのモデル動物としてコラーゲン誘導関節炎(CIA)マウスを使用しBBB機能障害について解析を行った。CIAマウスでは、脳血管透過性が尤進ならびにTJsタンパク質発現の減少が観察され、BBB機能が障害されていることが判った。さらに、関節リウマチ病態下において発現増加するS100A4が、脳血管内皮細胞に作用し、TJsタンパク質の発現を減少させ、脳血管透過性を元進させることが示唆された。以上、本研究は、関節リウマチにおけるS100A4の増加がBBB機能を脆弱化させることを示唆する実験証拠を提示し、関節リウマチの薬物治療における白質脳症の発症に関与する可能性を示唆するのである。
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