研究課題
神戸大学医学部膠原病内科のRA、SLE患者を中心として、抗CCP抗体、RFを中心とした自己抗体とその他の臨床情報を入力したデータベースを電子カルテ上からSQLを作成し、抽出した。情報の正確さの判定のため、カルテ上の診断名などとの一致率を検討したところRA患者に関しては、93%程度の情報の正確度が得られた。またこのデータベース上から、膠原病患者における慢性腎臓病(CKD)合併症例を同じく血中Creなどを用いて抽出した。膠原病合併患者における心臓病関連入院が非CKD患者より有意に高いことを見出した。また同様にデータマインニグの手法を用いて、ワーファリン投与患者において、INR4以上の異常高値を示す患者群において、従来からのリスク群に加えて、心不全の存在が独立したリスクであることを見出し、学会報告を行った。費用効果分析の前提として、従来の生物学的製剤の治療法の費用効果分析等に見られる医療費、モデル構造を分析を開始し、次年度以降DPCデータ収集を倫理委員会に申請し、抗CCP抗体、RF、疾患特異的自己抗体の測定成績のデータをもとに、より実用的かつ医療費削減につながる診断戦略を策定することを目標としている。これらにより最終的には、より患者診断の正確性の向上と不必要な検査をおこなわずに診断する手法を提唱していきたいと考えている。
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