研究概要 |
698名の糖尿病患者(男性416名/女性282名)に対して身長、体重、問診票でいびきの有無、ESS(Epworth sleepiness scale),アルコール摂取の有無を調査し、同日にpolysomnographyと相関性が高いフローセンサ法でSDBのスクリーニングを行ったSDBの合併率は85.8%(599/698名)、中等度SDB以上が41.1%(287/698名)、重症SDBは4.2%(30/698名)であった。BMI23以下でもSDBは82.7%(196/237名)、中等度SDBは35.4%(84/237名)であったが、BMIが23より高い群と比較するとともに有意にSDBの頻度は低かった(p<0.01)。重症例はBMI30以上で高率となり、ESSの陽性率も高率であった。肥満度低値(BMI<23以下)であっても中等度以上のSDBが35.4%に合併している点やESSの陽性率が高くないことなどがスクリーニングの問題点であることが明らかとなった。
|