組織アレイを用いhuman CL-K1に対する抗体を使用した免疫組織染色によりマウスの組織分布と同様に各組織での上皮での発現が多く認められた。また、組織での癌部、非癌部を併せた組織アレイを使用した結果、甲状腺癌、胃癌、大腸癌などの癌部で非癌部より発現が上昇していた。旭川医科大学病院よりの胃癌組織42例、大腸癌組織98例の検討にて癌部で発現上昇が認められ、浸潤部で発現が上昇していること、特に大腸組織においては腺腫、腺癌の順に発現が上昇していることが明らかとなり、発癌、浸潤に関わる可能性が示唆され、また、腫瘍マーカーとしての活用の可能性も見いだされた。
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