研究概要 |
これまでin vitroで,分子標的化遺伝子化学療法の有効性と安全性を示してきたが,平成23年度はこれら結果をふまえ,in vivoでの実験を行った。 ・胆道癌皮下移植ヌードマウスにおける検討 ヌードマウスの皮下に胆道癌細胞株KMC-1を移植し,腫瘍体積が150mm^3に達した時点で,a)EpCAM抗体結合Z33ファイバー改変UPRT搭載アデノウイルス+5FU群,b)EGFR抗体結合Z33ファイバー改変UPRT搭載アデノウイルス+5FU群,c)非特異的抗体結合Z33ファイバー改変UPRT搭載アデノウイルス+5FU群,d)野生型ファイバーUPRT搭載アデノウイルス+5FU群,e)EpCAM抗体+5FU,f)EGFR抗体+5FU,g)5FU単独投与群,h)コントロール(PBS)群の8群に分け,それぞれ6匹のヌードマウスを用いて治療効果を検証したところ,a)群およびb)群の腫瘍容積は,治療後28日経過した時点でも治療開始時と殆ど変わらず,コントロール群と比べ有意差な抗腫瘍効果を示した。これにより,in vivoにおいても分子標的化遺伝子化学療法の有効性を示すことが出来た。 in vitroの実験も含めこれら結果を投稿し,International Journal of Cancerに掲載された。
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