抗B型肝炎ウイルス機構に誘導される発がん

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21790654
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 消化器内科学
• 研究機関: 金沢大学
• 研究代表者: 喜多村 晃一 金沢大学, 医学系, 助教 (70378892)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: ウイルス / がん / ゲノム / 免疫学

研究概要

慢性B型肝炎ではHBVを完全に除去できれば肝硬変、肝がんへの進行が止まるが、既存の治療法では血中HBV量を減少させることはできても、ウイルスの核内フォームであるcccDNAが細胞に維持されたままである。抗ウイルス因子として知られるAPOBEC3GをはじめとするAID/APOBECファミリーがHBVにおいても発現誘導されウイルスゲノムへ変異を導入することが報告されている。本研究では核内の塩基除去修復因子であるUNGがこの変異をcccDNAの段階で修復している可能性を示した。

研究成果

• [学会発表] Uracil DNA Glycosylase Counteracts G to A Hypermutation of Hepatitis B Virus (2011)
  • 著者名/発表者名: 喜多村晃一
  • 学会等名: The 2011 Gordon Research Conference on RNA editing
  • 発表場所: Hotel Galvez (USA)
  • 年月日: 20110109-20110114
• [学会発表] Base excision repair by ur acil DNA glycosylase counteracts interf eron-induced hypermutation on hepatiti s B virus DNA (2010)
  • 著者名/発表者名: 喜多村晃一
  • 学会等名: 第14回国際免疫学会議
  • 発表場所: 神戸国際展示場(兵庫県)
  • 年月日: 2010-08-24
• [学会発表] B型肝炎ウイルス高頻度突然変異における塩基除去修復因子UNG の作用 (2010)
  • 著者名/発表者名: 喜多村晃一
  • 学会等名: 日本生化学会 北陸支部第28回大会
  • 発表場所: 福井大学(福井県)
  • 年月日: 2010-05-29
• [学会発表] Effects of APOBEC3G and Base Excision Repair on Hepatitis BViral Genome (2009)
  • 著者名/発表者名: 喜多村晃一
  • 発表場所: 大阪国際会議場(大阪府)
  • 年月日: 2009-12-03
• [学会発表] B型肝炎ウイルスに対するAPOBEC3Gと塩基除去修復因子の作用 (2009)
  • 著者名/発表者名: 喜多村晃一
  • 学会等名: 第57回日本ウイルス学会学術集会
  • 発表場所: 都市センターホテル(東京都)
  • 年月日: 2009-10-25