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2010 年度 実績報告書

炎症性腸疾患におけるTL1Aの役割について

研究課題

研究課題/領域番号 21790690
研究機関久留米大学

研究代表者

竹田津 英稔  久留米大学, 医学部, 助教 (80352144)

キーワード炎症性腸疾患 / TL1A / Death receptor 3
研究概要

研究の目的は3つあり、1つ目は急性炎症におけるTL1AおよびそのレセプターであるDR3の役割の検討、2つ目はTh2優位の慢性炎症モデルにおけるTL1Aの役割の検討、3つ目は炎症性腸疾患患者におけるTL1A-DR3の発現の検討である。
平成21年の実験結果によりDSS急性腸炎モデルにおいてマクロファージからTL1A発現し、腸管上皮にDR3発現が増加することが分かった。そしてTL1A-DR3による反応が腸炎における腸管上皮のダメージに関連する可能性が示唆された。その関連を証明するためDSS腸炎モデルを使用し、抗TL1A抗体投与を行い、急性腸炎におけるTL1Aの役割についての検討を行った。抗体投与群と非投与群にて体重の変化や炎症の程度について比較した。その結果、抗体投与群おいて若干の改善傾向が認められたが、明らかな有意差は認められなかった。この結果は十分な抗体量得られず、抗体量、投与回数などが問題であると考えられた。そこで抗体の投与方法、投与量などの条件を変えて検討が必要と考えられたが、今回新たな試みとしてマウスTL1Aに対するsiRNAを作製した。In VitroにおいてTL1Aの発現は抑制されており、今後は引き続き急性腸炎に対しsiRNAの局所投与(注腸や局所注入)など試みる予定である。
慢性モデルであるSAMP1/Yitマウスに対しても抗体投与群およびコントロール抗体投与群にて炎症の程度、サイトカインの発現などについて検討を行ったが、DSS腸炎同様に明らかな有意差を認めず、結果を得ることができなかった。十分な抗体量が確保できないこともあり、投与量、投与方法、投与期間などの検討も必要である。siRNA投与についても本モデルを使用し検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 炎症性腸疾患におけるTL1A(TNFSF15)の役割と抗TL1A抗体による治療効果2010

    • 著者名/発表者名
      竹田津英稔
    • 雑誌名

      消化器内科

      巻: 51 ページ: 353-360

  • [学会発表] Constitutive in vivo expression of TL1A (TNFSF15) in myeloid or lymphoid cells induce mild small bowel inflammation in mice2010

    • 著者名/発表者名
      David Q.Shih
    • 学会等名
      Digestive Disease Week
    • 発表場所
      New Orleans USA
    • 年月日
      2010-05-02

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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