Ryanodine receptor (RyR2)は興奮収縮連関を担う代表的な蛋白質で、多くの結合蛋白質によりその機能は制御される。SorcinはRyR2結合蛋白質の一つであり、in vivoではRyR2のチャネル活性を抑制する。In vivoでのsorcinの役割を明らかとするため、sorcin欠損マウス(SOKO)を作成した。SOKOは正常に発育し、その心筋細胞内カルシウム動態には影響を認めなかった。圧負荷心ではsorcinの発現は上昇する。圧負荷心においてSOKOと野生型マウスは心肥大の程度ならびに心機能に有意差を認めなかった。
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