研究課題
若手研究(B)
低酸素暴露が肺動脈性高血圧症(PAH)を誘導するメカニズムを追究した。ヒト正常肺動脈、大動脈、臍帯静脈由来内皮細胞を通常(21%O_2)または低酸素(1%O_2)条件下で培養した。BMP受容体であるBMPR-IAとBMPR-IIの遺伝子・蛋白発現は低酸素暴露肺動脈内皮細胞でのみ低下が見られ、血管内皮増殖を促進し、PAHを誘導する可能性が考えられた。また、シンバスタチンは低酸素によるBMP受容体の発現低下を抑制でき、PAHの発症予防に有用な可能性が考えられた。