研究課題
本年はPCIデータベースのフォーマット作成と参加施設による可動を目標としていたが、約150項目の入力項目を選定したのち、米国ACC-NCDRとの共通入力フォーマットをWeb上で稼働することに成功し、二名のコーディネイターのサポートにより、すでに1000名弱の登録を終えた。また、冠動脈疾患に対するPCI(経皮的インターベンション)施行例とバイパス手術施行例との初期的な比較を一部の米国の大規模データベース(テキサス州、THIRDBase)と行い、その成果を二題第74回日本循環器学会(京都市)において報告した。今後は順次学術誌への投稿も進めていく予定であり、すでに一編がAmerican Journal of Cardiology誌にアクセプトされている。また、Web上のプログラムに関しても三度の発展的な改訂を行い、より簡便で短時間に入力が可能になるようにしている。このプログラムのメンテナンスは(株)医療企画と専属のデータマネジャーが行っている。今後は更に街頭患者の背景情報や冠動脈造影結果を入力することにより、米国ACC-NCDRによって算出された予測短期死亡率や合併症による出血率なども、術者や施設のベンチマーキングの為に表示できるように改良する予定である。
すべて 2010
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)
Am J Cardiology (In Press)