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2010 年度 実績報告書

アポトーシス細胞貪食の肺気腫病因への関与の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21790787
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

峰松 直人  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20296578)

キーワード肺気腫 / アポトーシス / 貪食
研究概要

前年度の検討で豚膵エラスターゼ(PPE)誘導肺気腫モデルにおいて、アポトーシス細胞の貪食を抑制するためrecombinant Annexin V (Ann) 20ugをday8からday20まで経鼻投与した群ではday21における平均肺胞径が有意に増大した(気腫化が悪化した)ことから、本年度はその機序に関して検討を行った。
〈気管支肺胞洗浄液(BALF)中の細胞数・分画〉Day1でPPEを投与、day8-14までAnn 20ug経鼻投与した群(PPE-Ann)においてはAnnの代わりに溶媒投与を行った群(PPE-Vehicle群)と比べて、day15におけるBALF中の総細胞数、マクロファージ数が有意に増加した。BALF中のマクロファージ走化因子MCP-1とMIP-1αをBioplexを用いて測定したが上昇しておらず、肺胞腔内のマクロファージ数の増加は遊走の亢進以外の機序が考えられた。
〈BALF中の液性因子測定〉Day15におけるBALF中の炎症性サイトカインをBioplexを用いて測定したが、TNF-α,IL-1β,GM-CSF,IL-6,KCはいずれも群間で有意な変化を認めなかった。BALF中VEGF濃度はPPE投与により低値となる傾向を認め、PPE-Ann群ではPPE-Veh群と比して優位に低値であった。PPEによる肺傷害後の再生がAnn投与により抑制されている可能性が示唆された。
〈マクロファージ由来プロテアーゼ産生〉Day15で回収したマクロファージからRNAを抽出して、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)-2,9,12のmRNA発現を現在、継続して検証中である。Preliminary dataではあるがPPE-Ann投与群ではPPE-Veh群と比していずれのMMPもmRNAレベルで発現亢進する傾向を認めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マウス肺気腫モデルにおけるマクロファージ貪食能低下が気腫化に及ぼす影響の検討2010

    • 著者名/発表者名
      吉田秀一, 峰松直人, ら
    • 学会等名
      第50回日本呼吸器学会学術講演会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      2010-04-23

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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