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2010 年度 実績報告書

血圧とNa-K-ATPaseの日内変動:時計遺伝子による制御

研究課題

研究課題/領域番号 21790814
研究機関広島大学

研究代表者

中島 歩  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40448262)

キーワードNa-K-ATPase / 時計遺伝子 / 腎臓 / 尿細管 / 血圧 / 血管 / 心臓
研究概要

前年度はLuciferase assayおよびChIP assayを用いて、DEC1タンパクが結合するNa^+-K^+ATPase遺伝子のプロモーター領域の転写活性が分子時計の促進因子であるCLOCK/BMAL1で上昇し、抑制因子であるCRY,DEC1で抑制することを明らかにした。さらに、DEC1 knockout mouseではNa^+-K^+ATPaseの発現量が腎臓・大動脈において上昇し、Wild type mouseと比較し血圧が低下することを明らかにした。Dec1は分子時計系の抑制因子であるが、Clockは分子時計系の促進因子である。本年度はClock mutant mouseを用いて研究を行った。Clock mutant mouseではNa^+-K^+ATPaseの発現量が腎臓・大動脈において低下し、Wild type mouseと比較し血圧が上昇し、血圧の日内変動が消失することを明らかにした。また、DEC1 knockout mouseおよびClock mutant mouseにおける血清アルドステロン値はwild type mouseと同等であり、血圧の変動がアルドステロンによる影響でないことを明らかにした。本研究によって、(1)Na^+-K^+ATPaseは時計遺伝子によって直接的な制御を受けていること、(2)血圧の日内変動が、Na^+-K^+ATPaseを介して時計遺伝子によって調節されていることが示唆された。今後、本研究を基にした研究が発展すると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] 4W21 生物時計におけるbHLH転写因子の機能と制御 : Dec1 regulates circadian variation of blood pressure2010

    • 著者名/発表者名
      中島歩, 他
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会、第83回日本生化学会合同大会
    • 発表場所
      神戸市、兵庫県(招待講演)
    • 年月日
      2010-12-10
  • [学会発表] Dec1 Regulates Circadian Variation of Blood pressure2010

    • 著者名/発表者名
      Ayumu Nakashima, et al.
    • 学会等名
      43^<rd> Annual Meeting of American Society of Nephrology
    • 発表場所
      Denver, USA
    • 年月日
      2010-11-18
  • [産業財産権] 非ヒト動物、細胞、血圧調節物質の評価方法、血圧調節条件の評価方法および血圧の調節方法2010

    • 発明者名
      加藤幸夫, 河本健, 能城光秀, 中島歩
    • 権利者名
      広島大学
    • 産業財産権番号
      特許出願、特願2010-236891号
    • 出願年月日
      2010-10-21

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公開日: 2012-07-19  

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