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2011 年度 実績報告書

免疫担当細胞としての糸球体上皮細胞の機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21790817
研究機関横浜市立大学

研究代表者

長濱 清隆  横浜市立大学, 医学部, 助教 (00336538)

キーワード糸球体上皮細胞 / ネフリン / 慢性GVHD
研究概要

in vitroの実験を行うべく不死化型糸球体上皮細胞株の樹立を目指し単離した糸球体上皮細胞に遺伝子導入を試みたが細胞の生存率が低く、また分裂細胞がきわめて少ないためか遺伝子導入がきわめて困難であり、細胞株の樹立に至らなかった。今後、SV40T antigenを導入したImmortomouseから糸球体上皮細胞の単離を行いSV40T antigenを活性化することで細胞を不死化させ、実験に使用可能な糸球体上皮細胞株の作製を予定している。
免疫染色を行い、サイトカイン受容体(A)が糸球体上皮細胞特異的に発現していることを共焦点顕微鏡にて確認した。またcGVHDモデルマウスにおける蛋白尿発症時に糸球体上皮細胞が受容体(A)のリガンドであるサイトカインの発現が亢進していることをQ-PCRにて確認した。これは糸球体上皮細胞がサイトカインを介した免疫応答に関与している可能性を示唆している。今後、サイトカイン受容体(A)ノックアウトマウスを利用し糸球体上皮細胞の免疫応答への関与に関して詳細な解明を行い、腎障害の新たな治療法の開発を目指す。
Fc receptor鎖欠損マウスを用いてcGHVDモデルマウスを作製し、これら欠損マウスにおいて腎機能障害の程度が改善していることを認めたが、この機序には糸球体上皮細胞よりも主にB細胞におけるFc receptorの欠損が大きく関与している可能性を否定できない。in vivoでの働きを解明するためには、糸球体上皮細胞特異的なコンディショナルノックアウトマウスなどを作製する必要があると考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Complexity of tumor vasculature and molecular targeting therapies2011

    • 著者名/発表者名
      Furuya M, Nagahama K, et.al
    • 雑誌名

      Front Biosci (Elite Ed)

      巻: 3 ページ: 549-561

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Recovery of Renal Function in a Dialysis-dependent Patient with Microscopic Polyangiitis and both Myeloperoxidase Anti-neutrophil Cytoplasmic Antibodies and Anti-glomerular Basement Membrane Antibodies2011

    • 著者名/発表者名
      Mandai S, Nagahama K, et.al
    • 雑誌名

      Naika

      巻: 50(15) ページ: 1599-1603

    • 査読あり
  • [学会発表] 診断病理における制度管理:大腸癌における脈管侵襲評価における診断者間のばらつきについて2011

    • 著者名/発表者名
      稲山嘉明, 長濱清隆, 他
    • 学会等名
      第100回日本病理学会総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川)
    • 年月日
      2011-04-30
  • [学会発表] 子宮内膜症性嚢胞と卵巣癌:CXCケモカイン軸に特徴づけられる炎症性微小環境の変化2011

    • 著者名/発表者名
      古屋充子, 長濱清隆, 他
    • 学会等名
      第100回日本病理学会総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川)
    • 年月日
      2011-04-30

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公開日: 2013-06-26  

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