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2009 年度 実績報告書

傍腫瘍性神経症候群に伴う抗神経細胞抗体の高感度検出法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21790835
研究機関神戸大学

研究代表者

古和 久朋  神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (60396728)

キーワード傍腫瘍性神経症候群 / 抗神経細胞抗体 / 免疫組織化学
研究概要

傍腫瘍性神経症候群(PNS)の診断と病態解明の必須である抗神経細胞抗体の高感度検出法を確立するために,商用のドットブロットキットの他,凍結マウス脳を用いた免疫組織化学(IHC),マウス脳ホモジネートを用いたウェスタンブロット法(WB)およびマウス海馬初代培養細胞に対する免疫細胞化学(ICC)の4法に加えて,既知の各種チャネルに対する抗体を検出する系を確立することを目標とした.具体的には,昆虫由来のSF9細胞膜上にバキュロウイルスを用いた発現系により,各種チャネル蛋白を発現させ細胞免疫染色により,その発現を確認することとした.
VGKC,VGCC,NMDA受容体各サブユニットのコンストラクトをcDNAライブラリあるいは購入可能なベクターより入手し,バキュロウイルスベクター上へのクローニングに成功した.SF9細胞へのinfectionを行い,免疫染色ならびにウェスタンブロット法により発現確認を試みたが,いずれのコンストラクトも発現は確認できなかった.原因として多回膜貫通型タンパクのため3次構造をうまくとれず,タグも含めた抗体が反応しなかった可能性や発現量が低かった可能性を考慮した.今後,GFP蛋白を融合させたチャネル蛋白を発現させ,容易に発現レベルを確認すること,患者血清中の各種抗チャネル抗体の検出は,別の蛍光染色により可視化して,共焦点レーザー顕微鏡で確認するといった系への改良を行ってゆきたい.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 抗神経細胞抗体スクリーニングの至適化2009

    • 著者名/発表者名
      古和久朋, 岩田淳, 清水潤, 辻省次
    • 学会等名
      第50回日本神経学会総会
    • 年月日
      2009-05-20
  • [学会発表] High-Sensitive Detection System for Paraneoplastic Anti-Neuronal Antibodies2009

    • 著者名/発表者名
      Kowa H, Iwata A, Shimizu J, Tsuji S.
    • 学会等名
      61^<st> AAN Annual Meeting
    • 発表場所
      シアトル(アメリカ合衆国)
    • 年月日
      2009-04-27

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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