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2009 年度 実績報告書

サート1を介した新規インスリン抵抗性治療薬の探索

研究課題

研究課題/領域番号 21790871
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

吉崎 健  滋賀医科大学, 医学部, 医員 (20510324)

キーワードメタボリックシンドローム / SIRT1 / 糖尿病
研究概要

SIRT1の各臓器における炎症反応への役割
マウスマクロファージRAW264.7細胞にSIRT1に対するsiRNAを導入することによりSIRT1蛋白発現を約20%に抑制できた。SIRT1の発現抑制は、LPSやパルミチン酸による炎症シグナル経路の活性(JNK経路およびIKK経路)を亢進させ、TNF、IL6、MCP1などの炎症関連遺伝子発現も増加させた。それにしたがい、TNF、IL6などのサイトカイン分泌も増加させた。逆に、SIRT1活性化剤であるレスベラトロールやSRT1720をマクロファージに附置しマクロファージのSIRT1を活性化させると、LPSやパルミチン酸による炎症シグナル経路の活性(JNK経路およびIKK経路)を抑制し、TNF、IL6、MCP1などの炎症関連遺伝子発現を減少させた。これらのSIRT1活性化剤の効果はSIRT1発現抑制細胞ではみられなかったことからSIRT1を介しているものと考えられた。アデノウイルスを用いSIRT1を過剰発現させたが、上記の炎症反応へは影響をおよぼさなかったことより、SIRT1のマクロファージでの抗炎症作用にはSIRT1の活性が必要であると考えられた。
SIRT1の臓器間ネットワークへの関与の検索
マクロファージの培養液上清やマクロファージとの共培養により、3T3-L1脂肪細胞や、L6筋肉細胞のインスリンによる糖取り込み能は減弱するが、マクロファージのSIRT1を活性化させておくと、培養液上清の附置や共培養によるインスリンに対する反応性の低下を部分的ではあるが防御することが可能であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 脂肪組織におけるSIRT1のインスリン感受性改善機構におマクロファージの質の変化も関与する。2010

    • 著者名/発表者名
      吉崎健
    • 学会等名
      第53回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター(岡山県)(発表予定)
    • 年月日
      2010-05-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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