• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

サート1を介した新規インスリン抵抗性治療薬の探索

研究課題

研究課題/領域番号 21790871
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

吉崎 健  滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (20510324)

キーワードメタボリックシンドローム / SIRT1 / 糖尿病
研究概要

SIRT1のin vitroでの分子機構の動物モデルでの確認
昨年度、培養マクロファージRAW264.7細胞のSIRT1の発現抑制は、炎症反応を亢進させ、逆にSRT1720によるSIRT1活性化は炎症反応を抑制することを見いだした。またこの炎症反応制御は、マクロファージの培養液上清やマクロファージとの共培養により、脂肪細胞や、筋肉細胞のインスリン感受性に影響を与えることを見いだした。これらの結果をふまえ、今年度は、肥満インスリン抵抗性モデルラットへの投与の影響を検討した結果、SIRT1活性化剤の3週間の投与は、体重には影響をおよぼさなかったが、OGTTでの耐糖能の改善を認めた。クランプスタディーより、全身および脂肪組織でのインスリン感受性が改善していたことがわかった。脂肪組織では炎症のマーカーであるTNFαやIL6の発現が減少し、悪玉マクロファージのマーカーであるCDllcも減少していたことから、SIRT1活性化薬の投与は、脂肪組織での炎症反応を抑制することにより、脂肪組織でのインスリン感受性を改善させ、全身のインスリン感受性、耐糖能異常を改善させていることがわかった。
現在更なる検討のため、マクロファージ特異的SIRT1ノックアウトマウスを作成中である。
SIRT1活性化を介した新規インスリン抵抗性治療の探索
上記SIRT1活性化薬(SRT1720)以外に、我々が同定したSIRT1活性化薬、9種類に関して、培養マクロファージRAW264.7細胞、培養3T3-L1脂肪細胞での抗炎症反応に関して検討し、おおむねSRT1720と同様の結果を得ている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] SIRT1 inhibits inflammatory pathways in macrophages and modulates insulin sensitivity.2010

    • 著者名/発表者名
      吉崎健
    • 雑誌名

      Am J Physiol Endocrinol Metab

      巻: 298 ページ: E419-E428

    • 査読あり
  • [学会発表] インスリン抵抗性におけるSIRT1の治療応用2011

    • 著者名/発表者名
      吉崎健
    • 学会等名
      第54回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      ロイトン札幌(北海道)
    • 年月日
      2011-05-20

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi