1型糖尿病発症メカニズム解明と早期診断システムの構築

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21790885
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 代謝学
• 研究機関: 近畿大学
• 研究代表者: 馬場谷 成 近畿大学, 医学部, 講師 (10449837)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: エネルギー / 糖質代謝異常

研究概要

1型糖尿病は難治性疾患であり、そのメカニズム解明と、疾患の早期発見・早期治療のためのシステム構築が急務である。本研究では、糖尿病症状出現前の1型糖尿病をとらえる最も有用な手段であるインスリン抗体の高感度検出法を確立し、その成果を報告した。また、1型糖尿病メカニズム解明に重要な糖尿病疾患感受性遺伝子を明らかにするとともに、早期診断のためのスクリーニングパネルを作製した。

研究成果

• [雑誌論文] Clinical and genetic characteristics of patients with autoimmune thyroid disease with anti-islet autoimmunity (2010)
  • 著者名/発表者名: Babaya N, 他15名
  • 雑誌名: Metabolism (published online)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Insulin transactivator MafA regulates intra-thymic expression of insulin and affects susceptibility to type 1 diabetes (2010)
  • 著者名/発表者名: Babaya N, 他10名
  • 雑誌名: Diabetes 59 ページ: 2579-2587
  • 査読あり
• [雑誌論文] Direct evidence for susceptibility genes for type 2 diabetes on mouse chromosomes 11 and 14 (2010)
  • 著者名/発表者名: Babaya N, 他10名
  • 雑誌名: Diabetologia 53 ページ: 1362-1371
  • 査読あり
• [雑誌論文] 著明な低Na血症を呈し低血糖を伴った下垂体性副腎皮質機能低下症の1例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他16名
  • 雑誌名: 近畿大医誌 35 ページ: 135-137
  • 査読あり
• [雑誌論文] Comparison of insulin autoantibody : polyethylene glycol and micro-IAA 1-day and 7-day assays (2009)
  • 著者名/発表者名: Babaya N, 他8名
  • 雑誌名: Diabetes Metab Res Rev 25 ページ: 665-670
  • 査読あり
• [雑誌論文] Murine high Specificity/Sensitivity Competitive Europium Insulin Autoantibody Assay (CE-IAA) (2009)
  • 著者名/発表者名: Babaya N, 他5名
  • 雑誌名: Diabetes Technology and Therapeutics 11 ページ: 227-233
  • 査読あり
• [雑誌論文] 自己免疫性甲状腺疾患患者における膵島自己免疫に関する臨床的・遺伝的研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他14名
  • 雑誌名: 近畿大医誌 34 ページ: 223-228
  • 査読あり
• [雑誌論文] 高齢者糖尿病の1症例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他16名
  • 雑誌名: 近畿大医誌 34 ページ: 211-213
  • 査読あり
• [学会発表] 局所症状・所見を欠く不明熱精査の結果、外科治療を要す壊死性胆嚢炎と診断された高齢者糖尿病の一例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他19名
  • 学会等名: 第22回近畿老年病研究会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-11-25
• [学会発表] DPP-4阻害薬の併用が奏功した血糖コントロール不良インスリンアレルギー患者の2症例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他9名
  • 学会等名: 第47回日本糖尿病学会近畿地方会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-11-13
• [学会発表] Basal-bolus療法における眠前基礎インスリンとしてのGlargineとDetemirの比較 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他9名
  • 学会等名: 第47回日本糖尿病学会近畿地方会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-11-13
• [学会発表] Genetic basis for strong familial clustering of type 1 diabetes in a rare Japanese multiplex family (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他6名
  • 学会等名: 11th International Congress of the Immunology of Diabetes Society
  • 発表場所: Incheon
  • 年月日: 2010-10-31
• [学会発表] インスリン転写調節因子MafAは胸腺におけるインスリン発現と1型糖尿病疾患感受性に関与する (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他6名
  • 学会等名: 第60回日本体質医学会総会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 2010-10-16
• [学会発表] 1型糖尿病の遺伝解析:モデル動物とヒトの相互比較アプローチ (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他3名
  • 学会等名: 第8回1型糖尿病研究会
  • 発表場所: 長崎
  • 年月日: 2010-10-10
• [学会発表] 1型糖尿病の遺伝解析:濃厚発症家系におけるrare variantの探索 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他16名
  • 学会等名: 第8回1型糖尿病研究会
  • 発表場所: 長崎
  • 年月日: 2010-10-10
• [学会発表] 胸腺における新たなインスリン発現調節因子としてのMafAの役割と1型糖尿病発症への関与 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他6名
  • 学会等名: 第1回5大学糖尿病フォーラム・大阪
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-10-08
• [学会発表] MafA is a key regulator of insulin expression in the thymus (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他7名
  • 学会等名: 46th European Association for the Study of Diabetes Annual Meeting
  • 発表場所: Stockholm
  • 年月日: 2010-09-21
• [学会発表] 著明な低K血症を呈した甲状腺中毒性周期性四肢麻痺の1例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他9名
  • 学会等名: 第192回日本内科学会近畿地方会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-09-11
• [学会発表] BOT(Basal-supported Oral therapyから強化インスリン療法への変更により眠前中間型インスリンを38単位から8単位に減量し得た2型糖尿病の1例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他15名
  • 学会等名: 第119回近畿糖尿病談話会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-07-31
• [学会発表] インスリン頻回注射における至摘単位数の決定:CSIIを使用して (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他15名
  • 学会等名: 第7回大阪南インスリン治療フォーラム
  • 発表場所: 堺
  • 年月日: 2010-07-10
• [学会発表] 無症候性壊死性胆嚢炎の早期診断にガリウムシンチが有用であった高齢者糖尿病患者の一例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他18名
  • 学会等名: 第68回近畿大学医学会
  • 発表場所: 大阪狭山
  • 年月日: 2010-07-03
• [学会発表] 多発骨折を契機に確定診断に至ったクッシング症候群の2例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他9名
  • 学会等名: 第191回日本内科学会近畿地方会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2010-06-12
• [学会発表] ステロイド投与時の血糖制御:正常耐糖能者,耐糖能異常者,糖尿病患者における検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他15名
  • 学会等名: 第53回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2010-05-28
• [学会発表] 1型糖尿病濃厚発症家系における疾患感受性遺伝子解析-rare variantの探索- (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他16名
  • 学会等名: 第53回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2010-05-27
• [学会発表] 持続血糖モニター(CGM)使用症例の実際 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他0名
  • 学会等名: Diabetes Insulin Seminar
  • 発表場所: 堺
  • 年月日: 2010-04-23
• [学会発表] インスリン投与タイミングの最適化:インスリン治療のテーラーメイド化にむけて (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他9名
  • 学会等名: 第107回日本内科学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-04-11
• [学会発表] 妊娠中の多発椎体骨折を契機に診断されたクッシング症候群の1例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他14名
  • 学会等名: 第83回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2010-03-26
• [学会発表] 糖尿病患者におけるステロイド投与時のインスリン用量調整の検討～持続血糖測定器を用いた解析～ (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他15名
  • 学会等名: 第6回大阪南インスリン治療フォーラム
  • 発表場所: 堺
  • 年月日: 2010-01-30
• [学会発表] 概日リズム関連遺伝子Rgs16遺伝子ノックダウンマウスにおける行動及び代謝異常 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他9名
  • 学会等名: 第24回日本糖尿病・肥満動物学会年次学術集会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-01-23
• [学会発表] 自然発症2型糖尿病モデルNSYマウスを用いた多因子疾患の機能分割 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他3名
  • 学会等名: 第24回日本糖尿病・肥満動物学会年次学術集会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-01-22
• [学会発表] 肥満IGT症例における食欲コントロールと血糖・インスリンパターン～持続血糖モニタリング(CGM)を用いた検討～ (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他15名
  • 学会等名: 第118回近畿糖尿病談話会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-11-21
• [学会発表] 複数の自己免疫疾患に対する疾患感受性遺伝子FCRL3と1型糖尿病との関連解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他17名
  • 学会等名: 第7回1型糖尿病研究会
  • 発表場所: 鬼怒川
  • 年月日: 2009-11-07
• [学会発表] 自己免疫性甲状腺疾患(AITD)患者における膵島自己免疫-臨床的病態および遺伝的背景に関する検討- (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他10名
  • 学会等名: 第52回日本甲状腺学会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2009-11-04
• [学会発表] 糖尿病患者におけるステロイド投与時のインスリン用量調整の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他10名
  • 学会等名: 第46回日本糖尿病学会近畿地方会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-11-03
• [学会発表] ミトコンドリア遺伝子変異を伴いネフローゼ症候群を併発した若年発症糖尿病の一例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他10名
  • 学会等名: 第46回日本糖尿病学会近畿地方会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-11-03
• [学会発表] Basal supported oral therapyから強化インスリン療法への変更により眠前中間型インスリン投与量38単位を8単位にまで減量し得た一例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他15名
  • 学会等名: 第10回日本内分泌学会近畿支部学術集会
  • 発表場所: 和歌山
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] ミトコンドリア遺伝子変異を有し若年発症糖尿病とネフローゼ症候群を主病態とする1例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他9名
  • 学会等名: 第189回日本内科学会近畿地方会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-09-26
• [学会発表] 食後インスリン過分泌を伴った単純性肥満の1例～α-GIとグリニド治療効果の比較～ (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他15名
  • 学会等名: 第33回南大阪内分泌代謝疾患研究会
  • 発表場所: 堺
  • 年月日: 2009-09-12
• [学会発表] 速攻型インスリン2400単位を自殺目的で皮下注射した1症例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他15名
  • 学会等名: 第5回大阪南インスリン治療フォーラム
  • 発表場所: 堺
  • 年月日: 2009-07-18
• [学会発表] CGMS(持続血糖測定システム)を用いた血糖動態の解明～症例を中心に～ (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他0名
  • 学会等名: 第3回大阪南生活習慣病フォーラム
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-07-04
• [学会発表] MacroadenomaによるCushing病の1例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他9名
  • 学会等名: 第188回日本内科学会近畿地方会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-06-13
• [学会発表] 強化インスリン療法における夜間血糖コントロール:眠前SU薬とインスリンの長期追跡調査 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他13名
  • 学会等名: 第52回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-05-22
• [学会発表] インスリン製剤と投与タイミングの最適化:インスリン治療のテーラーメイド化にむけて (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他13名
  • 学会等名: 第52回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-05-22
• [学会発表] Association study of FCRL3, a susceptibility gene to multiple autoimmune diseases, with type 1 diabetes (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他7名
  • 学会等名: 10th International Congress of the Immunology of Diabetes Society
  • 発表場所: Malmo
  • 年月日: 2009-05-17
• [学会発表] High-density SNP Analysis of extended HLA Region in Susceptible DR-DQ Haplotypes in Japanese Population (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他5名
  • 学会等名: 10th International Congress of the Immunology of Diabetes Society
  • 発表場所: Malmo
  • 年月日: 2009-05-17
• [学会発表] 自己免疫性甲状腺疾患(AITD)患者における膵島自己免疫の実態及び臨床的・遺伝的背景の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他13名
  • 学会等名: 第82回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 前橋
  • 年月日: 2009-04-23
• [学会発表] 自己免疫性甲状腺疾患(AITD)と糖尿病との関連-膵島関連自己抗体と遺伝子解析による検討- (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他13名
  • 学会等名: 第106回日本内科学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-04-12
• [図書] 新しい診断と治療のABC 18糖尿病 改訂第2版、1型糖尿病の成因・病態 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他1名
  • 総ページ数: 26-35
  • 出版者: 最新医学社
• [図書] 小児科、小児疾患における臨床遺伝学の進歩(1型糖尿病)、50 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他2名
  • 総ページ数: 1158-1164
  • 出版者: 金原出版株式会社
• [図書] インスリン研究助成2007報告書集、胸腺におけるインスリン発現調節機構の解明と1型糖尿病治療への展開 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場谷成, 他3名
  • 総ページ数: 15
  • 出版者: ノボノルディスクファーマ株式会社