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2009 年度 実績報告書

ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬のミネラルコルチコイド受容体拮抗作用に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 21790897
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

栗原 勲  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (90338038)

キーワードジヒドロピリジン系Ca拮抗薬 / ミネラルコルチコイド受容体
研究概要

ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬のミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗作用について、ルシフェラーゼアッセイおよび内因性標的遺伝子のmRNA発現検討(real-time RT-PCR)などのアッセイ法で検討を行い、各薬剤で様々な程度のMR拮抗作用を有することが確認された。グルココルチコイド受容体(GR)やプロゲステロン受容体(PR)など他のステロイドホルモン受容体に対しても、受容体選択的に拮抗作用を有することを確認した。また、拮抗作用の新たな機序として、リガンド依存性のMR核移行の阻害を見出し、従来のMR拮抗薬との相違点を示した。核移行阻害の詳細な機序として、細胞膜受容体シグナルとのクロストークに関しても検討を行った、一方、動物モデルを用いた生体内でのMR拮抗作用の検討に関しては、甑作用をモニターする系の確立に難渋し、進展に至っていない。代替案として、ヒトの臨床データを用いたアプローチで、各薬剤のMR拮抗作用の有無について検証を行っている。心腎血管臓器でのMR活性化は、高血圧の原因となることに加えて、局所の炎症、酸化ストレスなど、様々な病態の基となる現象を惹起することが数多くの研究者から示されており、従来、Caチャネルブロック作用を介し血管拡張作用を主として用いられてきたジヒドロピリジン系Ca拮抗薬が、MR拮抗作用を有するという事実は、各薬剤の積極的な使用適応拡大の根拠となり、臨床現場における意義は極めて大きいと考えている。上記の内容に関しては、国内外の学会で発表し、日本高血圧学会のトップ10演題、国際内分泌学会のHot Topic演題などに選ばれた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Dihydropyridine calcium channel blockers have selective antagonist activity of steroid hormone receptors through blocking nuclear translocation of the receptor.2010

    • 著者名/発表者名
      Lsao Kurihara, et al.
    • 学会等名
      ICE 2010(国際内分泌学会2010)
    • 発表場所
      京都国際会館
    • 年月日
      2010-03-28
  • [学会発表] ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬はCaチャンネル拮抗作用とは独立した新規ミネラルコルチコイド受容体拮抗作用を有する2009

    • 著者名/発表者名
      栗原勲, 他
    • 学会等名
      第32回日本高血圧学会総会
    • 発表場所
      大津プリンス(滋賀)
    • 年月日
      2009-10-01

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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