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2009 年度 実績報告書

骨髄異形成症候群における4番染色体長腕の新規標的遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 21790907
研究機関東京大学

研究代表者

真田 昌  東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (20529044)

キーワード骨髄異形成症候群 / ゲノム / LOH / 遺伝子変異
研究概要

骨髄異形成症候群MDSは、血球減少と急性骨髄性白血病への移行を特徴とする難治性の造血器腫瘍であるが、分子病態についても不明な点が多い。有効な治療法の開発には、標的となる分子の同定と病態理解が必須である。我々はMDSの約30%の症例に観察されるコピー数の変化を伴わないLOH(aUPD)領域内に標的候補である遺伝子変異が高頻度に存在することから、同領域内の新規標的遺伝子探索を行った。4番染色体長腕aUPD例においてaUPD内に存在するTET2遺伝子変異が高頻度(5/6例)に生じており、同領域の標的遺伝子であることが明らかとなった。本変異はMDSおよび関連疾患の約30%で認められ、MDSの病態に重要な役割を担っていると予想され、現在、機能解析の準備を進めている。
aUPDを有する症例を用いて、aUPD領域内の変異遺伝子を探索することは、新規標的遺伝子の探索において有用なアプローチであった。変異遺伝子の探索の方法としては、次世代リシークエンサを活用したtarget-capture sequencingは有用であると考えられた。アジレント社のSure-selectを用いて、全エクソンなど特定のゲノム領域を濃縮することで、効率良く目的の領域のシークエンスを行うことが可能であった。また、同一症例から採取した末梢血からTリンパ球を純化し、自己対照として解析することにより、MDSクローン特異的な変異を見出すのに有効であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Gain-of-function of mutated C-CBL tumour suppressor in myeloid neoplasms2009

    • 著者名/発表者名
      Sanada M, et al.
    • 雑誌名

      Nature 460

      ページ: 904-908

    • 査読あり
  • [学会発表] Unique Gain-of-Function of Mutated c-CBL Tumor Suppresor in Myeloid Neoplasms2009

    • 著者名/発表者名
      真田昌
    • 学会等名
      51th Annual Meeting of American Society of Hematology
    • 発表場所
      New Orleans, USA
    • 年月日
      2009-12-07

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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