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2009 年度 実績報告書

RNAアプタマーを用いた白血病細胞特異的ドラッグデリバリーシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21790915
研究機関大阪大学

研究代表者

植田 康敬  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (30533848)

キーワード急性骨髄性白血病 / 葉酸受容体 / 白血病幹細胞 / RNAアプタマー / SELEX
研究概要

急性骨髄性白血病を含む多くのガンで特異的に発現するとされているFolate Receptor β(FR-β)をターゲットに、si-RNAなどを腫瘍細胞特異的にデリバリーするシステムの構築を目指し、FR-βに対するアプタマーの開発を開始した。FR-β、Flag-tagged FR-βをコードするベクターをChinese Hamster Ovarian (CHO) cellに導入し作成したFR-β発現細胞を用いて、今年度はまずmRNA levelでの発現を確認した。これらの細胞とその親細胞を交互に用いてcell SELEXを6サイクル行ったが、アプタマーの有意な濃縮は認められなかった。そこで、これらFR-β導入細胞における蛋白レベルでのFR-βの発現を、FR-βに対するポリクローナル抗体(市販品)を用いてウェスタンブロットにて試みたが確認できなかった。この抗体の品質を検証するために、FLAG-tagged FR-βを導入したCHO cellにおける、FLAG-tagged FR-βの細胞表面への発現を抗FLAG抗体を用いてFACSで確認した。同じ細胞において抗FR-β抗体での検出が出来なかったことから、最終的にこのポリクローナル抗体の検出感度に問題があると判断した。今後FR-βを導入した他の細胞(KG-1, K562)を用いてcell SELEX法を進める一方、Flag-tagged FR-β、GFP-tagged FR-βを導入した細胞よりFlag-tagged FR-β、GFP-tagged FR-βを精製し、通常のSELEX法にてもアプタマーの濃縮を試みる予定である。また引き続きFR-βに対する適切な抗体を検索し、白血病細胞におけるFR-βの発現も確認する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 肺腺癌を合併した慢性骨髄性白血病に対する、Niotinib・Gefitinib併用の経験2010

    • 著者名/発表者名
      福島健太郎、植田康敬, ら
    • 学会等名
      第8回日本臨床腫瘍学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-03-19
  • [学会発表] ATG減量投与を用いた前処置による同種移植合併症の検討2010

    • 著者名/発表者名
      松井崇浩、植田康敬, ら
    • 学会等名
      第32回日本造血細胞移植学会総会
    • 発表場所
      静岡県浜松市
    • 年月日
      2010-02-20
  • [学会発表] 180日以上を経て致命的な急性GVHDを発症したHLA不一致非血縁者間同種骨髄移植症例2009

    • 著者名/発表者名
      木田亨、植田康敬, ら
    • 学会等名
      第92回近畿血液学地方会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2009-12-12

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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