研究課題
若手研究(B)
これまでマウス造血幹細胞移植の系で間葉系幹細胞(MSC)共移植による造血幹細胞(HSC)の生着促進効果が報告されてきた。今回われわれは霊長類自家移植モデルを用いて骨髄内移植(iBMT)におけるMSC共移植の効果を検証した(n=3)。移植後day39-46に骨髄のコロニーPCRを施行した結果、共移植群由来のCFUが(単独移植群由来に比べて)明らかに高かった(4.4倍,6.0倍1.6倍)。移植後day28以降、白血球数が2500-3000/μlへと回復し、その約2%が標識されており(移植細胞由来)、その大半が共移植群由来であった。また共移植群由来細胞は(移植部位とは)反対側の骨髄へ遊走・生着したことが認められた。以上、カニクイザルの自家骨髄内移植の系で解析した結果、MSC共移植群で造血細胞の生着率が高まることが示された。この効果はMSCの骨芽細胞分化を経ていわゆるosteoblastic nicheが創出されたことに因ると推察される。
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