細胞マイクロアレイシステムで得られた抗HBVモノクローナル抗体を用いて検討した。エピトープ解析では、HBV表面蛋白の細胞外ループ部が強い抗原性を持ち、HBV中和能に関連することを示した。抗体の組み合わせにより様々なgenotype、エスケープミュータントとして知られるG145Rに対してもHBV中和効果を示した。これらの知見は、今後ユニバーサルワクチネーションが検討されており、現行のワクチンで様々なgenotype、ミュータントを含めたHBV中和が可能であることを示す。また、モノクローナル抗体もしくはその組み合わせによる抗体療法の可能性も示唆する。
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