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2010 年度 実績報告書

骨芽細胞における全トランス型レチノイン酸のFGF23発現・分泌に対する検討

研究課題

研究課題/領域番号 21790967
研究機関東北大学

研究代表者

箱田 明子  東北大学, 病院, 医員 (70509398)

キーワード骨芽細胞 / レチノイン酸 / FGF23
研究概要

骨組織における全トランス型レチノイン酸(all-trans retinoic acid ; ATRA)とFGF23の連関について未だ報告はなく、ATRAによりFGF23が制御されることが解明されれば、FGF23により惹起される低リン血症性くる病/骨軟化症に対して、FGF23を標的とした新たな治療につながることが期待されることから、ATRAによるFGF23発現・分泌への影響およびその機序を解明するために以下の実験を行った。Cambex社のヒト由来骨芽細胞(Normal Human Osteoblast Cell)と専用の培地(OGM^<TM> BulletKit)を用いてControl群と培地に各濃度のATRA (1nM,10nM,100nM,1μM)を添加した群とでヒト由来骨芽細胞を培養後、上清へのFGF23の分泌をELISA法で評価した。結果は、Control群と各濃度のATRA添加群でFGF23分泌に変化を認めなかった。次にControl群と培地に各濃度のATRA (1nM,10nM,100nM,1μM)を添加した群とでヒト由来骨芽細胞を培養後、蛋白を抽出後、FGF23抗体を用いたWestern blot法によりFGF23の細胞内蛋白発現を解析したが、FGF23の蛋白発現を確認できなかった。さらにRNAを抽出後、定量PCRにてmRNAの発現解析を行ったが、mRNAレベルにおいてもFGF23の発現を確認できなかった。今回実験に用いたヒト骨芽細胞のFGF23の発現がそもそも非常に弱い可能性があり、今後、マウスやラットの骨芽細胞を用いて同様の発現解析を行う予定である。

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公開日: 2012-07-19  

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