研究概要 |
マウス骨髄細胞からGM-CSFを添加し未熟樹状細胞を大量に培養した後、psolarenと紫外線を併用し(いわゆるPUVA療法の応用)制御性樹状細胞を大量に作製することに成功した。その細胞は、混合リンパ球反応(MLR)においてMHC非拘束性に抑制性の機能を有していた。メカニズムは、抗炎症性サイトカイン(IL-10やTGF-β)によるものではなく、細胞間の接触によって引き起こされていた。トリプトファン代謝による細胞増殖の抑制をみるため、indoleamine 2,3-dioxygenase (IDO)の発現を定量PCR法にて測定したところ、骨髄由来の樹状細胞に比べて5倍以上発現していた。IDOを発現し、MHC非拘束性に抑制機能を有するPUVA処理した樹状細胞による細胞療法は、致死的なGVHDに対して有用な治療法と成りうる可能性がある。
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