NOGマウスを用い、マウス内にヒト白血病細胞を非常に良く生着させ、髄外病変を含めたヒト白血病環境を極めて忠実に再現する系を確立した。この系の詳細な解析により、骨髄に加え肝臓、特に門脈周囲領域が重要なヒト白血病幹細胞ニッチであることを示した。門脈周囲領域に存在する白血病細胞が骨髄に存在する白血病細胞と異なった特性をもっていること、更には胆管上皮細胞と白血病細胞がSDF-1/CXCR4 axisを介して微小環境を構成していることを示した。これらの結果は、白血病髄外病変をターゲットとする新規治療法の開発に有用であると考えられる。
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