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2009 年度 実績報告書

ヒトiPS細胞から骨格筋前駆細胞作製の基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 21790984
研究機関京都大学

研究代表者

加藤 竹雄  京都大学, 医学研究科, 助教 (60422945)

キーワードiPS細胞 / 骨格筋前駆細胞
研究概要

我々の研究室では過去にマウスES細胞,iPS細胞から胚様体法によって効率的に骨格筋細胞を誘導し、移植可能な骨格筋幹/前駆細胞をフローサイトメトリーにより単離することに成功した。この誘導法を用いて筋ジストロフィー患者由来iPS細胞からの骨格筋および骨格筋前駆細胞の分化誘導の基礎検討として、正常ヒトES細胞およびiPS細胞から骨格筋細胞への分化誘導を行った。
未分化ヒトES細胞およびiPS細胞を7日間浮遊培養した後、ゼラチンコートした細胞培養ディッシュ上で付着培養とし、無血清培地で14日間培養後、ウマ血清を含む骨格筋分化培地で28日間培養すると、線維芽細胞様の細胞増殖が観察される。この細胞を再度無血清培地で14~21日程度培養すると形態学的に判別可能な骨格筋細胞が出現する。また、生体内での骨格筋構成能・再生能を検証するため、骨格筋分化培地で28日間培養した段階の細胞を用いて、免疫不全マウス(NOGマウス)への移植実験を行った。移植は前脛骨筋へのcardiotoxinによる筋傷害と全身放射線照射による前処置を行い、同部位への筋注により行った。評価はヒトES細胞由来細胞の免疫染色による同定と、腫瘍形成の有無について評価した。骨格筋分化に関して、ヒトES細胞(Kh1)、iPS細胞(253G4)ともにin vitroで骨格筋細胞と考えられるSkeletal Myosin陽性の細胞を誘導することが可能であった。これらの細胞では自発的な収縮活動がみられ、機能的にも成熟骨格筋細胞として矛盾のないものであった。現在、NOGマウスへの移植実験について解析中の状態である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 多能性幹細胞(ES細胞、iPS細胞)を用いた骨格筋幹/前駆細胞の同定およびその臨床応用に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      粟屋智就、水野雄太、張璽、加藤竹雄、丹羽明、中畑龍俊、平家俊男
    • 学会等名
      平成21年度厚生労働省精神・神経疾患研究委託費「筋ジストロフィーに対する治療研究を臨床に応用するための統括的研究」(武田班)班会議
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-12-03

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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