ATP依存性チャネルゲート駆動のない変異体G551D-CFTRにGenisteinを投与し、さらにCurcuminを負荷すると、チャネルの活性はGenisteinで負荷した場合よりさらに高く、WT-CFTRの50%まで増強した。この発見は同じABC蛋白質であり、共にNBDを駆動エンジンとして持つABCA3トランスポータとCFTRチャネルの機能的連関を示唆した。また、Coherent Anti-Stokes Raman Scattering(CARS)顕微鏡を用い、初代培養した肺胞II型上皮細胞内を観察した。肺胞II型上皮細胞内にはABCA3トランスポータの発現しているlamellarbodyが多数存在し、今回のCARS顕微鏡によりlamellar bodyへの脂質のpacking、細胞外へのexocytosisを観察した。
|