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2009 年度 実績報告書

B1-B細胞の抑制性機能に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 21791072
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

藤本 徳毅  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (50378460)

キーワード免疫学 / 抑制性機能 / B1-B細胞
研究概要

細胞内のサイトカインを染色してフローサイトメーターで解析することにより、マウスの脾臓にIL-10を産生るB細胞が存在することを確認した。この細胞は、LPSやCpGなどによるToll-like receptor刺激だけではIL-10を産生せず、PMAとionomycinによる刺激が必要であった。脾臓のB細胞では、過去の報告のようにCD1dの発現が高いCD1d^<hi>CD5^+B細胞がIL-10を産生するが、IL-10の産生はCD9やCD38の発現とも相関する可能性があることが判明した。IL-10産生細胞が全てCD1dの発現が高い訳ではなく、現在IL-10産生細胞に特異的な分子を検索中である。一方、マウスの腹腔内に存在するB1-B細胞では、CD1dの発現とIL-10の産生には相関がなかった。また、B1-B細胞は刺激早期にIL-10を産生し、CpGにより48時間in viroで培養してCD86の発現が低下した細胞では、ほとんどIL-10を産生しなかった。その他の表面分子の発現も解析したが、今のところマウスの脾臓CD1d^<hi>CD5^+B細胞と腹腔内B1-B細胞との明かな相関を見いだせない。そのため、マイクロアレイによるmRNAの解析もまだ行っていない。
IL-10を産生するB細胞は、ヒトの末梢血中にも存在することが判明した。しかし、CD1dは発現しておらずCD5も陰性であった。マウスのCD1d^<hi>CD5^+B細胞やB1-B細胞との異同を検討中である。また、自己抗体産生により水疱を形成する自己免疫性水疱症患者の末梢血中にもIL-10産生B細胞の存在が確認できたため、健常人との頻度・機能の差異を検討中である。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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