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2010 年度 実績報告書

加齢白髪モデルマウスにおけるPTENのメラノサイト幹細胞維持機構の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21791091
研究機関自治医科大学

研究代表者

成田 多恵  自治医科大学, 医学部, 助教 (10301061)

キーワード色素細胞学 / 幹細胞
研究概要

メラノサイト特異的PTENノックアウトマウスとbcl-2ノックアウトマウス、mitf変異マウスを交配することによって、加齢に伴う白髪化がどれだけPTENによって抑制されるかどうか、つまりPTENの詳細なメラノサイト幹細胞の制御機能を明らかにすることを目的とする。正常メラノサイト幹細胞が加齢に伴う幹細胞制御分子群の変化に伴う幹細胞維持メカニズムを明らかにすることは、メラノサイト幹細胞の枯渇としての白髪化、さらにはメラノサイト幹細胞の癌幹細胞化としての悪性黒色腫の発生の分岐点となる分子制御メカニズムを明らかにするものと期待される。
(1)ダブルノックアウト・変異マウスの作成
理化学研究所よりbcl-2ノックアウトマウス、岐阜大学国定隆弘教授よりmitf^<vit/vit>マウスの譲渡をうけ、申請者の前任でDctCre-Pten^<flox/flox>マウスとの交配をすすめた。DctCrePten^<flox/flox>・bcl-2^<-/->マウスは生後1ヶ月程度で衰弱死するものがほとんどで、なかなか加齢に伴う白髪化が観察しにくい状況である。DctCrePten^<flox/flox>マウスには多様な神経症状を伴い早期死亡することをわれわれは既に報告しており、bcl-2^<-/->マウスの形質と合併するとやはり早期死亡につながるのではないかと考えている。DctCre-Pten^<flox/flox>・mitf^<vit/vit>マウスは早期死亡は少ないため、現在経過観察中である。
(2)ダブルノックアウトマウスの形質の観察
DctCre-Pten^<flox/flox>・mitf^<vit/vit>マウスの毛色を経時的、肉眼的に観察している。本研究の目的は加齢に伴う白髪化におけるPTEN関連分子の変化をみるものであり、現在長期観察の途中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] PI3K経路の選択的阻害を基盤とする扁平上皮癌に対する分子標的療法の探索2010

    • 著者名/発表者名
      山川岳洋、真鍋求、成田多恵、鈴木聡
    • 学会等名
      角化症研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-07-31
  • [図書] 【皮膚で見つける全身疾患】びまん性色素沈着(POEMS症候群)2010

    • 著者名/発表者名
      成田多恵、出光俊郎
    • 出版者
      メディカルレビュ社
  • [図書] やさしい皮膚病診療ガイド 皮膚科医の手の内を伝授!】小児に多い皮膚疾患 伝染性軟属腫2010

    • 著者名/発表者名
      成田多恵
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      南山堂

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公開日: 2012-07-19  

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