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2010 年度 実績報告書

皮膚T細胞リンパ腫でのFra-2とc-Mybの発癌における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21791103
研究機関近畿大学

研究代表者

中山 隆志  近畿大学, 医学部, 講師 (60319663)

キーワード癌 / 皮膚T細胞リンパ腫 / Fra-2 / AP-1 / c-Myb
研究概要

本研究の目的は、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)でのFra-2の発現解析、Fra-2によるc-Myb発現誘導機構の解析、およびc-Mybの細胞増殖に関わる分子機構の解析を通じて、Fra-2とc-MybのCTCL発癌における役割を解明することにある。そのため先ず、ATL、CTCL細胞株及び患者由来検体におけるFra-2とc-Mybの発現を解析した。その結果、Fra-2と同様にc-Mybも普遍的に発現していた。次に、c-MybがFra-2の直接的な標的遺伝子であることを証明する為、c-Mybプロモーターの発現解析を行った。その結果、Fra-2/JunDヘテロ二量体によってc-Mybが発現誘導されることを見出した。また、c-Mybの発現抑制によってATL、CTCLともに細胞増殖が有意に低下した。このc-Mybによる細胞増殖促進の一部はc-Mycを介していることが推測されたが、ATL、CTCL細胞株の全てはそれを説明できなかった。そこでsiRNAによりc-Myb発現を抑制したATL細胞株のマイクロアレイ解析により、c-Mybの下流標的遺伝子の探索を行った。その結果、細胞増殖に関わる新規c-Myb標的遺伝子としてRasファミリー蛋白質の活性化因子であるRasGRP2を同定した。これらの結果から、CCR4陽性成熟型T細胞リンパ腫においてFra-2/c-Myb経路は発癌遺伝子カスケードとして機能し、特に細胞増殖に寄与することが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] CCR4発現T細胞リンパ腫における新規発癌遺伝子Fra-22010

    • 著者名/発表者名
      中山隆志
    • 学会等名
      第75回 日本インターフェロン・サイトカイン学会学術集会
    • 発表場所
      北九州市
    • 年月日
      2010-06-25

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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