• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

小児の睡眠へのアプローチ法の開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 21791135
研究機関愛媛大学

研究代表者

堀内 史枝  愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (50363247)

キーワード小児 / 睡眠 / 発達 / 発達障害 / 子どもの睡眠習慣質問票(CSHQ)
研究概要

発達障害児は睡眠の問題を併存することが多いが,その実態を明らかにした報告は少ない.発達障害児の「睡眠の問題」と「行動の問題」との関連を明らかにすることを目的として,精神科児童青年期外来を受診した115例の発達障害児を対象に,睡眠評価指標(Children's Sleep Habits Questionnaire : CSHQ)と行動評価指標との関連を検討した.行動評価指標として,子どもの行動チェックリス(Child Behavior Check List : CBCL)・子どもの強さと困難さ質問票(Strengths and Difficulties : SDQ)・自閉症スクリーニング質問紙(Autism Screening Questionnaire : ASQ)・ADHD評価スケール(ADHD-Rating Scale : ADHD-RS)を主に用いた.
CSHQのカットオフ値を50点とし,睡眠の問題が多い群(CSHQ50点以上群)と少ない群(CSHQ50点未満群)に分類し比較したところ,ASQで評価した自閉症症状は睡眠の問題の程度に大きな差異をもたらさなかったが,睡眠の問題が多い群では,CBCL, SDQ, ADHD-RSの多動・不注意のサブスケールが有意に高値であり,睡眠の問題が行動上の問題,特に多動・不注意症状と関連することが明らかとなった.
発達障害児における睡眠の問題が,行動上の問題と関連している可能性があることから,発達障害の中核症状だけでなく睡眠の問題にも注目することが重要であり,睡眠習慣・睡眠障害の介入により,発達障害の症状を軽減し,児の発達・成長を促すことができる可能性があることが示唆された.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 児童青年睡眠チェックリスト(Child and Adolescent Sleep Checklist : CASC)による睡眠調査・問診システムの作成と評価2009

    • 著者名/発表者名
      岡靖哲, 堀内史枝, 谷川武, 等
    • 雑誌名

      睡眠医療 3(3)

      ページ: 404-408

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 発達障害児における睡眠と行動の問題との関連2009

    • 著者名/発表者名
      堀内史枝, 安部賢朗, 河邉憲太郎, 他
    • 雑誌名

      不眠研究 4

      ページ: 71-74

    • 査読あり
  • [学会発表] 子どもの睡眠習慣・障害における臨床ベースの実証研究2009

    • 著者名/発表者名
      堀内史枝
    • 学会等名
      第34回日本睡眠学会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20091024-20091027
  • [学会発表] 広汎性発達障害児における睡眠と行動との関連2009

    • 著者名/発表者名
      堀内史枝, 安部賢郎, 河邉憲太郎, 谷向知, 上野修一
    • 学会等名
      第105回日本精神神経学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20090821-20090823
  • [学会発表] 睡眠の問題と行動との関連 : 発達障害児における検討2009

    • 著者名/発表者名
      堀内史枝, 岡靖哲
    • 学会等名
      第51回日本小児神経学会
    • 発表場所
      米子
    • 年月日
      20090528-20090530
  • [備考]

    • URL

      http://www.childsleep.org/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi