研究概要 |
パラフィン包埋脳組織の薄切切片(8μm厚)を用いて、核DNAにコードされるミトコンドリア局在蛋白質(succinate dehydrogenase, SDH)に対する抗体とミトコンドリアDNAにコードされるミトコンドリア局在蛋白質(Cytochrome c oxidase, COX)に対する抗体を用い、それぞれ別の蛍光二次抗体を用いて検出した。双極性障害モデルマウスでは、野生型に比べ、COXシグナルを欠失し、SDHシグナルのみが観察される細胞が有意に多く観察され、いくつかの領域に集積していた。この細胞種を同定するため、双極性モデルマウスとグルタミン酸脱炭酸酵素(GAD67)、およびチロシンハイドロキシラーゼ(TH)プロモーター下にGFP遺伝子を発現するノックインマウスを交配させた系統を作成し、細胞を分取してmtDNA欠失を定量する実験系の確立を試みた。
|