研究課題
実験として、基本的に月2回の割合で同意が得られたボランティアを対象としてデータ取得を行った。また定期実験のほか、新たな着想に基づく研究も不定期に行った。定期実験内容としては主たる研究テーマである拡散テンソルデータのみならず、骨格筋のMRスペクトロスコピーデータ取得を加えた。更に肝臓のMRスペクトロスコピー、骨格筋の拡散強調画像(IVIM)、T2マップといったデータも取得し、骨格筋拡散テンソルの研究のみならず、骨格筋の代謝やそれに関連した肝臓の代謝、さらに骨格筋でも血流計測やT2値測定など多角的にデータを収集し、これらの関連性の解析、研究を行った。ボランティアは健常人のみならず、生活習慣病である高脂血症、脂肪肝、糖尿病など多岐にわたり、MRIで得られたデータのみならず体組成の計測や、血液検査のデータも加え、これらを複合的に解析、研究を行った。研究計画に基づいた研究発表を国内外の学会で行った。国内では日本放射線医学会総会にて1演題、磁気共鳴医学会にて2演題発表を行ったほか国際MRI医学会(カナダ)でも1演題発表を行った。さらに来年度の国際MRI学会に応募し、4演題発表の機会を得ることができた。主たる研究テーマである拡散テンソルにて論文作成を行った。データのうち、筋肉の鍛練度により拡散異方性が異なるとする主旨の英語論文(査読あり)が一編掲載された。その他にも平成23年度中に3本の英語論文を作成し、現在投稿中(査読中)である。
すべて 2011
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)
magnetic resonance materials in physics biology and medicine
巻: (Epub ahead of print)(Epub)
10.1007/s10334-011-0294-3