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2010 年度 実績報告書

骨転移がんの早期診断,治療を目的とした放射性薬剤の設計

研究課題

研究課題/領域番号 21791172
研究機関千葉大学

研究代表者

上原 知也  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 講師 (10323403)

キーワードD-penicillamine / オリゴアスパラギン酸 / SPECT
研究概要

がんが骨転移する初期段階に,血管透過性の向上,破骨細胞の活性化が生じることから,本申請課題では,血管透過性が向上した部位のハイドロキシアパタイトに選択的に集積する放射性薬剤を設計,合成し,骨転移がんの早期診断,治療薬剤としての有用性を評価することを目的とした。これまでに,ペンタアスパラギン酸が低分子量ながら大きな分子サイズを有し,また速やかな血液クリアランスを有することを見出してきた。本年度は,増骨性の骨転移がんモデルラットの作製を行い、ペンタアスパラギン酸を結合したethylene cystein dimer (EC), EC-[(D-Asp)_5]_2,の^<99m>Tc標識体を用いて、骨集積部への集積性を臨床で使用されている骨診断薬剤、^<99m>Tc標識methylene diphosphonate (MDP)と比較した。本骨転移がんモデルの血管透過性を評価するために、^<99m>Tcで標識した牛血清アルブミン(BSA)を用いて、SPECT画像を撮像したところ、骨転移がん部に高い放射活性が観察され、血管透過性が向上していることが認められた。^<99m>Tc-EC-[(D-Asp)_5]_2の骨がん部/正常骨の比は2.5であり,^<99m>Tc-MDPの1.4に比べ高かった。また、正常骨への集積は^<99m>Tc-MDPの方が高かったことから、^<99m>Tc-EC-[(D-Asp)_5]_2は血管透過性が向上した部位のハイドロキシアパタイトに選択的に集積する薬剤であり、本薬剤設計が有用であることを示すものと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 骨疾患部に選択的に集積する^<99m>Tc標識薬剤の開発2010

    • 著者名/発表者名
      上原知也
    • 学会等名
      日本核医学会
    • 発表場所
      大宮ソニックシティー(大宮)
    • 年月日
      2010-11-11

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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