研究概要 |
ECG同期冠動脈CTAを施行する場合であっても,撮影法,心拍数によって胸部臓器の吸収線量は大きく異なることが確認された.BEIR VII Phase 2 reportより推定した肺がんの発生リスクは,ECG同期高速二重螺旋スキャン法では0.006%,ECG同期非螺旋スキャン法では0.034%,ECG同期螺旋スキャン法では0.073%であった.ECG同期冠動脈CTAを施行する際には,それぞれの撮影方式は適切に選択されるべきであり,ECG同期高速二重螺旋スキャン法では,画質の劣化を伴うことへのリスクも注意深く考慮する必要がある.
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