• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

3テスラMRIと人工知能を用いた慢性肝疾患診断のコンピュータ支援診断に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21791178
研究機関岐阜大学

研究代表者

加藤 博基  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (70377670)

キーワードMRI / 3テスラ / 肝臓 / 線維化 / 肝硬変 / 人工ニューラルネットワーク / 人工知能 / コンピュータ支援診断
研究概要

【目的】慢性肝障害のコンピュータ支援診断(Computer Aided Diagnosis ; CAD)において重要なパラメータとなりうる肝実質テクスチャ解析において,3テスラMRIと人工知能(Artificial Neural Network ; ANN)を用いた場合に関心領域(Region of Interest ; ROI)の適切なサイズを検討した.
【方法】対象は生検または手術で病理学的に線維化の程度が診断された42例(FO:6,F1:4,F2:10,F3:7,F4:15)における肝臓領域の3テスラMRI画像(3D-ガドリニウム造影門脈相像,スライス厚4.4mm/オーバーラップ50%).複数断面上,血管を避けて用手的にROIを設定し,教師データとして42例×4=168個,実験データとして42例×7=294個のROIを用いた.ROIごとに得られる15項目のテクスチャ特徴量をANNに入力し,連続値(FO:-1,F1:-0.5,F2:0,F3:0.5,F4:1)で出力した.ROIサイズは32×32pixel(26×26mm),20×20pixel(16×16mm),16×16pixel(13×13mm)の3種類を用意し,それぞれにsobelフィルタの有無を設定したため,計6種類のパターンでANNの診断能を比較した.
【結果】実験データにおけるANNの診断能(32×32,20×20,16×16pixel)は,sobelフィルタなしがそれぞれ70%,77%,73%,sobelフィルタありがそれぞれ67%,75%,68%であった.
【結論】3テスラMRIとANNを用いた慢性肝障害のテクスチャ解析では,20×20pixelのROIサイズでsobelフィルタを用いない場合に最も診断能が高かった.ROIサイズが大きいと血管を含み,ROIサイズが小さいと十分なテクスチャ情報が得られず,それぞれ診断能低下の原因になる可能性が示唆された.またsobelフィルタは線維化情報以外の雑音情報も強調するため,その使用により診断能を低下させた可能性がある.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 3テスラMRIと人工知能を用いた慢性肝疾患のコンピュータ支援診断:テクスチャ解析における関心領域の最適化2010

    • 著者名/発表者名
      加藤博基
    • 学会等名
      第38回日本磁気共鳴医学会大会
    • 発表場所
      筑波
    • 年月日
      2010-10-01

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi