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2010 年度 実績報告書

悪性脳腫瘍(グリオーマ)に対するFDG-PETの有効性にかんするメタアナライシス

研究課題

研究課題/領域番号 21791183
研究機関名古屋大学

研究代表者

二橋 尚志  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (00426496)

キーワード脳腫瘍 / グリオーマ / PET / FDG / メチオニン / アミノ酸製剤
研究概要

電子文献データーベースを使用してPETを用いたグリオーマに関する一次研究論文を収集した。検索期間は、2010年11月30日までとして、PubMedおよびScopusからそれぞれ、2744、3553本の論文を検索した。
これをもとに、グリオーマを10例以上扱っている論文を309本選択した。
次いで、臨床決断に寄与したかどうかのデーター(診断・治療インパクト)が報告されているかどうかに関して、Fribackのレベルに基づいて分類し、さらに、検査が行われた状況を分類した。レベル2以上と考えられる報告は119本であり、また、状況に関しては、予後予測力(58)、再発診断(33)、グレード診断(31)、放射線治療や生検のためのmanagement(15)、病理とのた対比(12)、治療効果判定(11)であった。
ついで、報告の多い再発診断能に関するメタアナライシスを実施した。総数25本の論文からデータを抽出した。
検討したPET製剤は、FDG,MET,FETを対象とし、症例は、high gradeとlow gradeを混合しているものと(any grade)、high gradeのみにわけて検討した。high gradeでは、FDG、MET+FET(アミノ酸製剤)では、いずれも感度80%程度であったが、特異度はアミノ酸製剤が90%弱であり、FDGが60%強であった。すなわち、感度に違いはないが、特異度はアミノ酸製剤が高かった。any gradeでは、FDGの感度は、80%程度、アミノ酸製剤の感度は90%程度と、アミノ酸製剤が高く、特異度に関しては、いずれも70%程度であった。METやFETの報告が少なく、アミノ酸製剤に関しては、今後の一次研究により検証が必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Fluorine-18-Fluorodeoxyglucose Positron Emission Tomography in Response Assessment Before High-Dose Chemotherapy for Lymphoma : A Systematic Review and Meta-Analysis2010

    • 著者名/発表者名
      Terasawa, T ; Dahabreh, IJ ; Nihashi, T
    • 雑誌名

      ONCOLOGIST

      巻: 15 ページ: 750-759

    • 査読あり
  • [学会発表] Variation of language activation in patients with brain tumors demon strated by fMRI.2010

    • 著者名/発表者名
      二橋尚志
    • 学会等名
      Human Brain Mapping 2010 Annual Meeting
    • 発表場所
      スペイン(バルセロナ)
    • 年月日
      20100605-20100612

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公開日: 2012-07-19   更新日: 2017-08-16  

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