平成21~22年度研究実績概要 (1)3.0テスラMRI装置と32チャンネル受信コイルを用いた高精細拡散テンソル画像最適撮像方法確立 (2)3.0テスラMRI装置と32チャンネル受信コイルを用いた拡散テンソル画像により、0.5から0.2mm角の非常に高い空間分解能画像を撮像する:上記平成21年度目的のうち、32チャンネル受信コイルによるMR撮像の特性と画像再構成方法を解析することにより、各チャンネルエレメント情報を個別処理し、画像再構成したデータを視覚的に評価した個別エレメント画像を用いることによって高い空間分解能を実現し、平成21年度にはT2強調画像を0.2mm角の高分解能撮像する方法を確立した(日本神経放射線学会で発表、平成23年5月国際磁気共鳴医学会にて発表予定)。32チャンネル受信コイルを用いた拡散テンソル画像撮影はT2強調画像データの30~60倍のデータ容量があり、最適な撮影データ解析方法を平成21年度に検討し、拡散テンソルデータ解析による皮質下白質マップ作成法を平成22年度に検討した。 また、従来法に代わる新しい拡散テンソル撮像法が平成22年度に導入されたことにより、従来法と併せて新法による高分解能テンソルデータ撮像も行い、従来法と新法の差異について検討を行った(平成23年5月国際磁気共鳴医学会にて発表予定)。 同時期に実施していた磁化率強調画像法を用いた皮質下白質画像解析の結果と併せて、拡散テンソルデータ+磁化率強調画像データによる超高分解能皮質下白質マップを作成した。研究結果を元に、米国一流雑誌への投稿に向けて、現在原稿を執筆中である。
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