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2009 年度 実績報告書

前立腺癌小線源治療における尿道線量リアルタイムモニタリングと有害事象の予測

研究課題

研究課題/領域番号 21791212
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

大橋 俊夫  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70327641)

キーワード前立腺癌 / 小線源治療 / 尿道線量 / 線量測定
研究概要

小線源治療はその特質として線源に隣接する組織には処方線量をはるかに大きく上回る線量が投与される。前立腺癌に対するI-125シード線源を用いた密封小線源治療において尿道や直腸近傍に高線量が投与されれば有害事象を生じる可能性は高い。通常、尿道線量は画像データを元に線量計算ソフトで算出した値を用いており、実測にて線量を正確に把握する方法は確立していない。尿道線量をリアルタイムに測定し正確に評価する方法の開発を目的とする。
前立腺ファントムを作成し、Mickアプリケータを用いてシード線源を留置し、その後、CT画像を取得した。撮像した画像は、小線源放射線治療装置(VariSeed^<TM>、ユーロメディテック)で読み込み、線量計算を行った。前立腺ならびに尿道(前立腺の中心部分を尿道と仮想)の線量を算出した。また、線量計をファントム内の中心部分に挿入し、近位・中央・遠位の3点で線量を測定し、尿道の実測線量と定義した。
測定した線量は単位時間当たりの線量値であるので計算線量とは乖離がある。測定した線量から単位時間当たりの照射線量を算出し、I-125の半減期・線源活性曲線から尿道の総線量を積算・算出することが解析には必要である。実測した数値とコンピュータでシミュレーションした数値を比較検討し、測定の妥当性を評価することで正確な尿道線量の把握が可能になり、有害事象の予測に役立つと考えられる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 前立腺癌シード療法の知識2009

    • 著者名/発表者名
      大橋俊夫
    • 雑誌名

      画像診断 29

      ページ: 1394-1401

  • [学会発表] HCCに対する体幹部定位放射線治療(SBRT)後に生じる周囲正常肝反応のDVH2010

    • 著者名/発表者名
      武田篤也、大橋俊夫
    • 学会等名
      第21回日本高精度放射線外部照射研究会
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      2010-01-30
  • [学会発表] 前立腺癌シード治療の有害事象シード単独療法vs外照射併用療法2009

    • 著者名/発表者名
      大橋俊夫
    • 学会等名
      第47回日本癌治療学会総会学術集会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2009-10-24
  • [学会発表] 前立腺癌に対する外照射併用I-125シード治療の有害事象2009

    • 著者名/発表者名
      大橋俊夫
    • 学会等名
      第22回日本放射線腫瘍学会学術大会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2009-09-17
  • [学会発表] I-125シード治療におけるBEDと早期排尿症状に関する検討2009

    • 著者名/発表者名
      大橋俊夫
    • 学会等名
      第6回前立腺癌密封小線源永久挿入治療研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-07-19
  • [学会発表] 前立腺癌における外照射併用シード治療の有害事象の検討2009

    • 著者名/発表者名
      大橋俊夫
    • 学会等名
      第11回日本放射線腫瘍学会小線源治療部会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2009-06-13

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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