2009年7月に順天堂大学医学部付属浦安病院の倫理委員会に申請をし、研究開始の許可がおりた。まずは、骨盤の放射線治療症例から開始することとし、外来受診となった患者さんに、研究の趣〓を説明し、研究への参加の可否を伺った。症例集めはことのほか、困難であり、適応症例で同意を頂けたのは1例のみであった。同症例は、2010/1/7放射線治療開始の子宮頚癌症例であり、1月6日に放射線治療前に治療計画用MRIとCTを、同条件で撮影し、それぞれにおいて、治療計画が行なった。結果として、Dose volume histogramの誤差は、標的部位、リスク臓器ともに5%以内であった。 11月に米国放射線腫瘍学会学術大会に参加した。以前、米国で行っていた関連研究の共同研究者達と情報交換を行い、また、学会で、IGRT関連の発表を中心に聞き、MRIを使用した放射線治療計画関連の研究を行っている研究者と情報交換も行った。MRIを利用した放射線治療計画は市民権を獲得した感があったが、電子(物理)密度を無視したものが依然多い印象であった。 2010年1月に関連論文2本の投稿を行った。 「Intravenous contrast agent influence on thoracic CT simulation investigated with the 5-bulk density heterogeneous dose calculation」と「Bone density in 5-bulk density dose calculation: Does contouring the bone manually change the results?」をAmerican Journal of clinical oncologyに投稿した。
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