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2010 年度 実績報告書

統合失調症の前駆状態,発症早期における脳の構造変化:MRI撮像の最適化

研究課題

研究課題/領域番号 21791219
研究機関順天堂大学

研究代表者

堀 正明  順天堂大学, 医学部, 准教授 (40334867)

キーワード統合失調症 / 前期状態 / 画像統計解析 / 拡散テンソル / MRI
研究概要

1.研究計画に示された,選択基準を満たす患者対象群において,前年度に引き続き、計画通りのMRI撮像が行われた。また、初年度撮像した対象群のうち、13名程で、1年後の経過観察の撮像を行うことが可能であった。ただし,今回も撮像時の画質の劣化が数例で認められ,残りの期間においてさらなるデータの収集が必要であることが示された。
2.22年度終了の現時点で,比較的小人数のデータであるという限界はあるが,健常群および統合失調症の前駆状態,あるいは発症早期にあると思われる患者において,1年後の経過観察のMRIデータ取得が可能であったものうち、健常群と発症した群において、画像統計解析の手法で2つの点において有意な異常所見が見られた。すなわち、T1強調像による脳の容積測定では、発症群において、発症前と比して左嗅内野の容積の有意な減少が見られ、拡散テンソルによる白質トラクト解析では、発症群において、帯状東部でのFA値の低下が認められた。前者に関しては、2010年11月の国際早期精神病学会にて、また後者は2011年3月の欧州放射線学会にて発表を行った。
3.信頼性の向上のため、データが収集しえた患者群においても,さらに経時的変化を追跡することにより新たな知見も得られると思われ,今後積極的にデータ収集を行うべきと考察した.また,データベースはより多数のデータより構成された方が信頼性がより高いと思われ,特に比較対照として用いる健常群のMRIデータ収集に関して、その手法や撮像プロトコール等の検討を行った。また、このようなデータベース構築のための院内倫理委員会の許諾を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Diffusion tensor tract-specific analysis of the anterior cingulate gyrus in subjects with suspected pre-psychotic state2011

    • 著者名/発表者名
      Suzuki K, Hori M, et al.
    • 学会等名
      European congress of radiology 2011
    • 発表場所
      ウイーン国際会議場
    • 年月日
      20110303-20110308
  • [備考]

    • URL

      http://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/mentalhealth

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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