研究概要 |
マウスIL-23遺伝子発現アデノウィルスベクターの作製:マウスinterleukin-23(IL-23)遺伝子発現アデノウィルスベクター導入樹状細胞(DC)の抗腫瘍効果について検証するために、マウスの組換えアデノウィルスベクター(ファイバー:RGD)を作製した。作製方法は、マウスIL-23(p19-IRES-p40)を導入したシャトル・プラスミド(構築シャトル・プラスミド)をHEK293細胞に感染させ、アデノウイルスのパッケージング組換えアデノウイルスの増幅し、塩化セシウムによる精製およびウイルス力価の測定(PFU、ウイルス粒子数)を行った。マウスIL-23遺伝子発現アデノウィルスベクター導入DCの抗腫瘍効果:作製したマウスIL-23遺伝子発現アデノウィルスベクターを、マウスの骨髄細胞より、granulocyte-macrophage colony stimuration factor(GM-CSF)とIL-4を用いて7日間培養した未成熟DCに、2,000×g、2時間(37℃)の遠心法で遺伝子導入を行い、マウスIL-23遺伝子発現アデノウィルスベクター導入DCを作製した。コントロールにはEGFP遺伝子発現アデノウィルスベクター導入DCを用いた。導入効率、IL-23産生能の検討を行い、適切なMOIを決定した後、マウス固形がん(MCA205、MC38など)を移植した担がんマウスモデルで、抗腫瘍効果を検討したところ、コントロール群と比較して、有意な腫瘍抑制効果が認められた。
|