研究課題
[目的]近赤外光トポグラフィ、ピコ秒単位のパルス光源から発光される連続近赤外光を光源とし、多数の送受光ファイバを通して生体表面において多点照射(24ヵ所から52ヵ所で測定)において高速に検出する光トポグラフィ法が考案された。しかし、肝に応用した報告はない。今回われわれは、この光トポグラフィ法を肝臓に応用することを目的とする。例として、従来の一点における測定の問題点を克服し、肝表面全体の酸素化ヘモグロビンと、還元ヘモグロビンマップを2次元的にリアルタイムに表示し臨床に応用することが可能か探った。[結果]平成21年11月までに、実験過程において、蛍光薬剤(ICG;インドシアニングリーン)によって、肝腫瘍が描出されることが発見された。これは蛍光薬剤(ICG;インドシアニングリーン)によって腫瘍が自己発光するもので、よって蛍光薬剤の効果(感度と特異度)を再評価する必要が生じた。この、蛍光薬剤と近赤外光トポグラフィの組み合わせは本研究を飛躍的に高めると期待される。それは、蛍光薬剤が発するのは近赤外光のためである。よって、予定していた実験の一部を変更し、近赤外光による検出よりも、蛍光薬剤をターゲットとした近赤外光による治療が可能なことを仮説として見出した。その結果、平成23年2月までにその実験モデルを構築し完成させた。
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J Am Coll Surg
巻: (in press(掲載確定))
Surg Endosc
J Hepatobiliary Pancreat Sci.
Biosci Trends
巻: 4 ページ: 279-282
http://www.h.u-tokyo.ac.jp/transplant/