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2009 年度 実績報告書

肝移植医療における脂肪肝過小グラフトの限界と挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 21791279
研究機関三重大学

研究代表者

水野 修吾  三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (70335131)

キーワード肝移植 / 脂肪肝 / 過小グラフト
研究概要

本研究の最終的なゴールは、如何に小さな脂肪肝が移植肝として有用か、また術式の工夫によりそれらの成績の向上が可能かどうかを見極め,さらに、還流液の工夫により脂肪肝過小グラフトを蘇らせることである。現在までの臨床例100例以上のドナー肝組織を見直したところ、肝移植ドナーとして使用される程度の脂肪肝であれば、成績に影響を及ぼさず、また、ドナー自身への負担もなかったことが判明した。(平成22年4月:日本外科学会パネルディスカッションにて発表予定)
この結果を踏まえて、まず、本年に行うべきことは、移植されたレシピエントの予後に影響を及ぼす程度の脂肪肝の程度・グラフトの小ささを明らかにする必要があり、まず、小動物のラット過小グラフト肝移植モデルを用いて、各種アッセイを試みておいるところである。具体的には、ラット移植モデルの前段階として虚血再還流障害モデルを作成し、Activated protein C (APC)を投与することにより、肝へのダメージを軽減させ、門脈圧の軽減や肝逸脱酵素の低下、さらに組織学的肝障害の軽減を証明することができた。
今後、ラット肝移植モデルを早急に確立し、同様なアッセイを進めていく予定である。また、脂肪肝モデルも平行して準備を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Impact of Regulation of Portal Venous Pressure on the Small-for-Size Graft in Adult Living Donor Liver Transplantation.2009

    • 著者名/発表者名
      Kazuyuki Gyoten
    • 雑誌名

      Am J Transplant 9

      ページ: 181

    • 査読あり
  • [学会発表] Small-for-size graftに対する門脈圧調節の効果2009

    • 著者名/発表者名
      水野修吾
    • 学会等名
      日本肝移植研究会
    • 発表場所
      三島市(静岡県)
    • 年月日
      2009-07-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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