消化器癌の中でも、膵癌の予後は不良で、有効な治療方法はない。 一方で、膵癌の転移症例にはCXCR4が高発現しているものが多いという報告がされている。 今まで、我々はアデノウィルスのE3領域を改変し、蛍光・発光蛋白を用いることにより、微小転移の可視化をすることに成功した。 一方で、我々の作成したE3改変アテノウィルスは既存の制限増殖型アデノウィルスに比べ、ADPが高発現し、より高い抗腫瘍効果を示すと考えられる。 本年度は、膵癌細胞株を用いて、nude mouseに皮下腫瘍を作り、皮下腫瘍を1cm角に裁断して、新たなnude mouseのpancreas bedに移植ことによって、膵癌orthotopic model mouseを作成する事を試みた。 また、これらの細胞株の内、膵癌モデルを作成しやすい物、しにくい物を同定した。 同時に、University of Alabama at BirminghamのDr.CurielからCXCR4 promoterのshuttle vectorを分与して頂き、我々の作成したE3改変vectorとhomorogous reconbinationを起こすことにより、CXCR4 Controloe delta E3 ADP CRAdsを作成中である。
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