消化器癌に対する遺伝子治療の有用性は報告してきたが、さらにE3 regionを改変してADPを高発現する事によって抗腫瘍効果を増強した、制限増殖型アデノウィルス(ADP CRAds)のバックボーンを作製した。このバックボーンを用いてミネソタ大学と協力して、CXCR4 promoterで増殖を制限されたCXCR4 ADP Luc CARdsを作成した。また、Cox2 promoterで増殖を制限されたCox2 ADP Luc CRADsを用いて、抗癌剤の治療効果判定を非侵襲的に行った。既存の治療効果判定法と比べ、より病理学的効果判定を反映しており、今後の有効なtoolであると考えられた。
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